卵アレルギーがある子供にインフルエンザの予防接種はOK?
寒くなってくる秋から冬にかけてインフルエンザが流行してしまいます。子供が罹ると家族みんな罹ってしまうことも‥。また、子どもが罹ると合併症になりやすく危険です。なるべくは罹らないように・罹っても軽症で済ませるためにも予防接種は大切です。卵アレルギーがあると予防接種していいのか‥不安だったり心配してしまいますよね。その不安や心配にお答えしていきます。参考にしてくださいね。
インフルエンザワクチンが出来るまで‥
予防接種で使うインフルエンザワクチンは何で出来ているか知っていますか?
インフルエンザウィルスの力を弱めたものをインフルエンザワクチンとして予防接種で使っています。だから、予防接種した後体がだるくなったり、熱っぽくなったりすることがあるんですね。
どうやってワクチンを作るのか?
インフルエンザウィルスを増やすのに、鶏の卵を使います。普段食べているたまごではなく、ふか鶏卵というものを使います。
卵を使ってウィルスを増やすのに、卵の温めところから2週間という長い期間必要です。
大人一人のワクチンを作るのに、卵はどれだけ必要?
一つの卵から何人ものワクチンが出来るのかな‥と思っていたら‥
なんと、大人一人分で鶏の卵を1〜2個使用します。
作るまでに時間も卵も必要で数に限りがあるのは納得ですよね。予防接種したいときにワクチン不足の可能性もあるということ。すぐには作れないので、早めの予防接種・予約が大切ですね。
やっぱり卵アレルギーあると予防接種したらダメ?
ワクチンを作る行程で卵を使うことは先程いいました。まず結論からいうと、卵アレルギーでも予防接種可能です。
海外の報告で、卵アレルギーの人がインフルエンザワクチンでアレルギー反応は起こりにくいと証明されています。また、日本のワクチンは卵成分の含有量はさらに少ないので安全です。
それでも心配なら、一度かかりつけの先生や病院に相談してみましょう。
予防接種で気をつけること
まずは、予防接種する日に次の2つが当てはまっていませんか?
- 機嫌が悪い(良くない)
- 37.5℃以上の熱
ワクチンは弱めたインフルエンザウィルスを体の中に入れるので、もしいつもよりも体調が悪いとワクチンに対抗する力がなく副作用が出やすくなってしまいます。
上の2つのうち一つでも当てはまれば別の日に予防接種したほうがいいです。
副作用の危険
ワクチンの副作用は3種類
- 接種したところに起こる副反応
- 全身の副反応
- 重篤な副作用
接種したところに起こる副反応には、注射したところが赤くなる・腫れる・熱を持つ・痛くなるなどがあります。予防接種した人の10〜20%くらいが出る症状。
アイスノンで冷やすと少しマシ になります。何もしなくても通常2〜3日くらいで治まるので様子をみましょう。
全身の副反応は、発熱・悪寒・頭痛・嘔吐・下痢・倦怠感などの症状。予防接種した人の5〜10%くらいの人で起きます。これも、2〜3日で治まります。
危篤な副作用は、アナフィラキシー症状です。非常に稀なので、過剰に心配しなくても大丈夫です。
子どもはインフルエンザにかかった場合、怖いのは合併症に移行すること。合併症のなかでも特に脳症・脳炎の予防のためにも予防接種が大切です。
インフルエンザの予防接種の時期や年齢など詳しくは次の記事を参考にしてくださいね↓