「2歳の子供が夜寝れない」掻きむしる痒さはアトピーかも?
子どもの肌は、未熟なため柔らかくとってもデリケートです。皮膚が薄く、水分が外に逃げやすく乾燥しやすいのが特徴です。乾燥がひどくなると痒みも強くなり、かきむしってしまうほど。かきむしると血や黄色い汁(浸出液)がでてきてしまい‥なかなか治りません。乳児期にでていたブツブツ(湿疹)などの肌トラブルは2歳ころになると一旦落ち着きます。それでも肌トラブルが続くようであれば、アトピーかも。子どもの肌トラブルについてまとめてみました。
肌の乾燥だけではアトピーとは言えない!
生後1~2か月ごろから湿疹が頭や顔に出始めて、生後5~6か月ごろピークに体にも湿疹や乾燥が見られます。次第に免疫力がついてくるので、3歳ころには落ち着きます。
ただ、子どもの肌はとてもデリケートです。大人の肌よりも1/2~1/3の厚さで、皮膚構造が未熟なため保湿もうまくできません。乾燥しやすく・傷つきやすいので、肌トラブルが起きやすい時期です。
しっかりケアをしてあげないと、乾燥がひどくなり皮膚がただれたり、痒みが強くでてしまうこともあります。
アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎は、
- 長期間、繰り返し起きる痒みを伴う湿疹
- アトピー体質
が認められる場合です。アトピー体質は、主に2つ。
- 家族歴(気管支喘息・アトピー・アレルギー性鼻炎のいずれかに該当)
- 血液のIgE抗体を作りやすい体質
アトピー性皮膚炎と診断するとき、湿疹の経過以外にも血液検査や皮膚のパッチテストなどを用いて判断するとより正確になります。
肌の乾燥は、肌の水分バランスが保てなくなることで起こります。乾燥肌だけではアトピーとは言えません。
乳児期であれば2ヶ月、幼児期からは6ヶ月以上痒みを伴うブツブツ(湿疹)が繰り返し起きているようであれば、一度専門医の皮膚科かアレルギー科で相談してみましょう。
アトピー性皮膚炎と言われたら‥
アトピーの原因や悪化させる4つの要因
- 食物アレルギー
- ホコリやダニなどのハウスダスト
- ストレス
- 汗や垢などの物理的なもの
子ども(乳幼児)では、食物アレルギーが原因である場合も多くみられます。大人になるにつれて、ホコリやダニなどのハウスダストが原因に。
悪化させないためにもできるだけ4つの要因を取り除くようにしましょう。
スキンケアが重要!
処方された塗り薬を使用して経過をみるだけではなく、それ以外にも気をつけるポイントはたくさんあります。
アトピーの場合、肌のバリア機能の低下して痒みや炎症になっています。バリア機能を維持するためにも、保湿と清潔に気をつけてスキンケアしていきましょう。
体を洗うときのポイントは3つ
- スポンジやタオルなどは使わず、石鹸の泡だけで優しく洗う
- 熱すぎるお湯は使わない(適温は39℃くらい)
- しっかりと洗い流す
泡で出てくるボディーソープは泡たて不要なのでとっても便利です。ベビー用のものは少し高めのお値段なのが気になりますが、デリケートな子どもの肌のケアには欠かせられません。
保湿クリームの使い方
入浴後だけでなく、外出の前後なども乾燥してしまいます。1日数回保湿クリームを塗りましょう。
爪を短く切る
痒くて掻いてしまうとき、爪が長いと肌を傷つけてしまう原因に。爪は短く切って清潔に保つことが大切!
肌に優しい素材で
化繊などでも肌触りが良いものもありますが、静電気や乾燥しやすいことも。できれば、肌に優しい素材のコットンを選ぶことをオススメします。
最後に
間違ったケアをしていると肌トラブルはひどくなるだけです。ママ友に「これいいよ」と言われても自分の子どもには合わないこともあります。自分の判断ではなく、専門医にかかりしっかりケアしましょう。少しでも早く子どもの肌トラブルが改善できるといいですね。